新井浩文・ピエール瀧。アウトレイジ級アウト。
http://blog.livedoor.jp/tendo_sojiより引用
おれはビートたけしが好きだ。
みんなはコマネチっ。
どおり、ひょうきんで、ちょけたおじさんのイメージが強いだろうが、彼はこの世の酸いも甘いも身に染みて分かっている。
彼には、殿と呼ばれる所以がある。
フランス記者が、
「あなたの映画は暴力的であり、暴力を助長すると思いませんか?」
と、聞かれて
「世の中、お涙頂戴話の映画がたくさんあるのに全然平和にならないじゃないか!?そういうことだよ」
と答えた。
恐れないんだよ。死を。
平和にするために。
真実を伝える、本当のやさしさは、
痛みを伴う。
最近、『荒野行動』という、
銃で人を楽しく撃ちまくるゲームの広告が目立つ。
銃を正義化させてどうするんだ。
銃は怖いもので、銃は大切な人を失うだけのものだ。
そんなものと、たけし映画を一緒にしないでもらいたい。
そんなおれの気持ちとは裏腹に、
彼が作る、通称たけし映画の『アウトレイジ』
警察にご厄介になる役者が続々登場だ。
新井浩文:女性強姦で逮捕
ピエール瀧:コカイン所持で逮捕
新井浩文はある映画試写会で、人を殺す願望も、殺されたい願望もある。と言っていた。
叶わなくても、願望は形を変えて、現実に起こる。
彼には、人を殺しても、人に殺されても、
自然老衰で死んでも、病気で苦しんで死んでも、
あたたかい家族に見守られながら幸せな気分で死んでも、
結局、微生物の肥料になるという現実を伝えてあげたい。
究極の好奇心は、自分を滅ぼし、人を傷付ける。
ピエール瀧はとても弱い人。
悪いから薬物に染まるのではない。
もちろん、庇護するつもりはない。
悪いやつがやる場合も
多大にあるからだ。
だが、やさしさ=弱さではない。
酒井法子、槇原敬之、CHAGE&ASKAの飛鳥。
みんな、声がいいんだ。
哀しみを背負ってる。
哀しみを背負ってる人間は歌声に哀しみが乗る。
おれかっこいいだろ?
私カワイイでしょ?上手いでしょ?
なんてヤツの声は空っぽだ。
ロックンローラーがこよなく愛したマリファナ。
世界で、マリファナを解禁している国が増えてきた。
依存性も低く、安全ということが証明されてきたのだ。
麻薬・覚醒剤・危険ドラッグは、脳を腐らせる。
人間ではなくなってしまうのだ。
ウォーキングデッドの、さ迷うゾンビのように。
甘い言葉で誘われても、ドラッグは止めておけ。
絶対に、ろくな結果にならない。
甘い話には、トゲがある。
甘いドラッグには、ドクが塗ってある。
話をフリダシに戻す。
結局、アウトレイジは犯罪をしなさそうな、
やさしい人が演じるから面白い映画になるのだ。
犯罪者が犯罪を犯すのはジョークにもならない。
ビートたけしも同じことを考えているはずだ。
だから、
そこの気持ちを汲み取れなかった二人は、
人間としても、役者としても、まだまだ未成熟である。
人の心を考えられる人間になる為に、
やさしい思いやりを持つ人間になる為に、
檻の中でしっかり熟成されて頂きたいと思う。
とりあえず、お二人さん。
「野球やろっか?」
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