心の不安の正体。
池田骨🌙助です。ご機嫌よう。
今日は、心の不安の正体について、語ろうと思っている。
ただ生きることだけで、心を消耗する人がいる。
この心の構造を理解すれば、不安は消える。
人は誰しもが、不安になる。
だが、小さい頃から「あなたはここにいて大丈夫。」というメッセージを
もらえなかった人が、大人になってからも、不安は自分に容赦なく絡みつく。 心理的に健康な人よりも、不安感は強く訪れる。
子供の頃に、誰しもが、迷子になった経験があるだろう。
心理的には同じである。
不安になるから、人にしがみつく。
人と言うのは、友達であったり、恋人であったり、夫婦であったりする。
これは人だけに限らない。
仕事であったり、何か、自分が忘れることができるものに集中して、没頭できるものである。
何か集中・没頭できるものを探す。と言うものは間違ってはいない。
集中・没頭できるものは、自分の人生を豊かにする。力を、倍増させる。
だが、集中・没頭することで、自分の不安から目を背けてはいけないのである。
これは、趣味や、仕事だけでなく、お酒、ギャンブルなどもそうである。
それらのものは、その不安を覆い隠すことができるのだが、
以前のブログで書いたが、
膿の上から絆創膏を貼っても、膿はひどくなる。
膿自体を洗って、マキロンで消毒して、抗生物質を塗って、
最後に絆創膏を貼る。
そして、傷は、キレイになっていくのだ。
「自分は強くならなければならない。自分はもう、大丈夫なはずだ。強く生きれるはずなのに。」
では、絆創膏を膿の上から貼ってごまかしているのである。
これでは、不安は消えるはずがないのである。
弱い人などを見ると安心するのは、自分の怪我よりも、相手の怪我の方がひどいからである。
自分の傷をきちんと治せる人は、相手の傷で、安心などしないのである。
ちゃんとした治療を心にするならば、
「自分は、愛情飢餓感を持っていて、不安感・孤独感・虚無感・空虚感は持っている。これは、事実なのである。
だが、これを拒否せずに、認めてあげるのである。受け入れてあげるのである。他人に言われても、そうだよ。と言ってあげられるようにするのである。」
(愛情飢餓感とは、親が心理的に幼児のままなので、子供に愛情を与えられなかったものである。「あなたはここにいて大丈夫」というメッセージをもらえなかった人の心理状態である。)
強がるから、不安になるのである。
自分の弱点を、消そうとするのではなく、
自分の弱点と、一緒に生きていくのである。
自分の弱点と、手を繋ぐのである。
自分の弱点と、一緒に強くなっていくのである。
娘が結婚して家を出た後の、お母さんの、うつ病。
仕事一筋の人生からの定年退職による、お父さんの、うつ病。
恋人との別れによる、うつ病。
伴侶との死別による、うつ病。
これらも同じことである。
友達や、恋人や、仕事、ギャンブル、お酒、
確かに、一時的には、隠してもらえるのだが、
効果が切れた時には、また不安は訪れるのである。
そして、不安はさらに強くなって訪れる。
他力本願は、自分を弱らせ、不安を強くする。
(SNSでの、いいねの数で不安になる人も、
自分のことを認めてくれる、お客さんが少なくて、不安になる人も、原理は、同じである。)
しがみつくのを止めれば、安心を得られる。
しがみつくから、不安になってしまう。
自分に正直になるのである。
自分の好きな人は好き、嫌いな人は嫌いな人と意識するのである。
親が、厳格。甘えた。無関心。DV。
沢山の人が、まだまだ、その副次的遺伝のおかげで、心理的に苦しんでいる。
だが、弱点を認めて、受け入れ、しがみつきを止めれば、不安は消えていく。
強がって、無理に消そうとするのでは、膿の上から、絆創膏を貼るようなものである。
自分は、弱い人間である。と認めることである。
強がりはストレスとなり、プレッシャーともなる。
強がりを外して、自分は弱い人間であるけれども、
不安感、孤独感、空虚感、虚無感は抱くけれども、
認めてあげて、
他人のために生きる前に、自分のために生きてあげることである。
お金持ちや、権力で相手をねじ伏せるのが、自分のためではない。
自分が心理的に安定するために、自分の心と向き合ってあげて、
一緒に強くやさしく生きれるようになるようにする。
虚勢を捨てて、自分の弱点を認めて、受け入れてあげて、
不安が消えた時、
自分の本当の生き方が見えてくる。
その時に初めて、自分のことが好きになっているだろう。
今が、80才だろうが、100才だろうが、150才だろうが、
その気付いた時が、幸せの第一歩なのである。
(加藤諦三:「ねばり」と「もろさ」の心理学ー逆境に強い人、弱い人より)
ごまかして生きることがどれほど心理的に害になるかということである。「酸っぱい葡萄」や「甘いレモン」はその人をその場で表面的には救うかも知れないが、長い目で見ればその人を絶望的にしていくのである。
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